「よ。メリクリ!」
「よ。」じゃない。
もうちょっとでイブが終わっちゃう。
ちょっと拗ねてみせて先に部屋に向かった。
玄関先。
ドアの陰からディオは叱られた子供のように私の様子を窺ってる。
「ホントにごめんね。。。。入ってもいい?ダメ?」
もう、、彼のこの真直ぐな態度に私はいつも負けてしまう。
「メリークリスマス。この花、きっと部屋に合うよ。」
彼は 遅れて怒られると思いながら、
この花を探して文字どおり飛び回ったに違いない。
こんな時間まで開いている花屋をやっと見つけて、
きっと色々考えながら花を選んでくれたのだ。
私は、彼を部屋へ導いた。